1、我々は、南モンゴル地域の独立を最終的な主要な目標としております。当然、これは人類の普遍的な価値観、自由、人権、および民主主義の法の支配、並びに国際法の枠組みの中で討論することになることでしょう。歴史の教訓は我々に自決及び独立の道しかないということを教えてくれました。即ち、たとえどんな社会にしても我々が自分達の自決権を勝ち取って、独立を果たさない限り、我々の真の自由、人権、平等などが保障されないということです。もし皆様の不屈の努力によって大陸が民主化を成し遂げたとしたら、そしてまた、中国人が100年前と違って我々を虐殺しないと誓ったとしたなら、そのとき、我々はお互いに平等の立場に立ち、自分達南モンゴルの未来と運命を描くことが出来るでしょう。これはもちろん、南モンゴル人を含めた南モンゴルの2300万人のすべての人たちのことを言っています。この2300万の国民が自分達の運命を自分達で決めるようにしなくてはなりません。この際には、当然国際法、条約などに従った措置が行われなければなりません。もちろん住民と客の区別、つまり元々住んでいたモンゴル民族と移住してきた漢民族の区別もはっきりとしないといけません。 中国共産党が政権をとってから、南モンゴル地域のモンゴル人は、政府による絶え間ない弾圧の中で、行く道を失い自殺させられ、虐殺され、また洗脳されてきました。我々の祖国が侵略されてから、文化が抹殺され、天然資源が略奪され、環境が破壊されし続けてきましたし、これらは深刻化する一方です。1958年、我々の南モンゴルが『模範自治区』とされて以来長年、我々南モンゴル人を実験台にして得られた民族浄化政策の手法がウイグル人、チベット人に対しても残酷に使われてきました。90年代になって、この政策は香港へ、さらに新しい世紀に入ってからは、この政策は台湾へも使われ始めたのでした。もし、何らかの国際的な制裁がなければ、中国のこの拡張的な侵略主義がアジア全体、あるいは全世界中に燃え広がり、延焼していくでしょう。 2、我々は、ウイグル人(東トルキスタン)の求める理念及び選択を尊敬し、応援します。我々は常にチベットの人々の闘いを応援してきました。ウイグル人も、中国に弾圧されている同じ運命を持つ同胞であると認識しています。 3、今や全世界に広まった、中国の民主化を求める中国人団体、組織、専門家や学者、そして個人の闘いを我々は心から応援します。そして大陸の民主化のために連携をとっていくことが望ましいと認識しております。ただしそれは、相互の寛容、相互の理解と尊重という理念の下で成り立つことです。我々は大陸の民主化、自由、人権の尊重、平等などを願っていますし、期待しています。同時に、我々は中国人のショービニズム、あるいは極端な大統一主義を排除しないといけません。 我々は、海外で、大陸の民主化のため戦っている多くの人々を誇りに思い、彼らを賞賛、支持しなければなりません。特に自分達の信念を貫き、中国共産党による工作、あるいは買収などのあらゆる手段に負けていない戦士達を心より尊敬しますし、彼らと協力したいと思っております。 我々がここで一つだけ提案したいことがあります。今日の大陸の多くの問題点のキーポイントは、単なるシステムの問題だけでなく、もちろん単なる共産党政権の問題だけでもありません。文化の深層で起きている衝突という観点からも問題を検討しないといけません。例えば、我々南モンゴルが直面している様々な問題は、1949年以後だけに起きたものではないのです。その以前にも同じ性質の問題が起こっていましたし、それが1949年以後も起こっているというのが正確なところです。この問題を検討すること自体が、大陸の民主化を一日も早く実現するために大きく機能するであろうと思われます。 …