2013年5月17日、南モンゴル(内モンゴル自治区)の中国人百人以上が棒などを持って地元のモンゴル人牧畜民を襲撃した事件が起こった。起きたのはシリンゴル盟 西ウジムチン旗 バヤンフア鎮、サルラ ガチャ。モンゴル人十人以上が怪我をし、モンゴル人達の車、オートバイなども壊された。写真から見ても分かるように怪我人の中に女性の方もいる。原因は土地をめぐる紛争であるといわれている。
バヤンフア鎮とは、有名な炭鉱の露天掘りをしているところである。二年前、モンゴル人のメルゲン氏が中国人にひき殺されたところもこの西ウジムチン旗だった。 (参考:メルゲン氏惨殺の記事)
今年に入ってからも、東はフルンボイルから西はアラシャまで、全地域でモンゴル人の牧草地・農地などをめぐり中国人達が不法で占領することなどを原因とした紛争が絶えない。そして事件の度にモンゴル人のほうが攻撃される。加えて、政府の無視が目立つ。
地名注:
シリンゴル盟(Shilingol ayimag)
西ウジムチン旗(Ujumuchin khoshigu)
バヤンフア鎮(Bayankhua balgasu)
サルラ ガチャ(Saragul gacgag-a)
フルンボイル(Kulunboir)
アラシャ(Alasha)