昨日(10月23日)東京ボランティア・市民活動センターにて「南モンゴル文化促進会」が主催した講演会「南モンゴルの現状」に参加させていただきました。畸形な中国の社会システム、特に「内モンゴル自治区」などの少数民族地域の社会システム、制度、法律およびそれらの関係について聞かせていただきました。いわば、法律や制度は人民を奴隷化するためであり、国際社会に見せるためだけである。法律の上に行政権力はあり、またその上に党委書記があるという。「内蒙古自治区」各行政機構に必ず「中国共産党党委」が存在し、「党委書記」が行政を監視や指揮するという。例えば、ガチャ(町か村)党支部書記が村長の上で、ソム(町か市)党委書記がソム長を指揮する。旗や県(市か郡)党委書記が旗長を指揮し、盟や市(旗の上級の市)の党委書記が盟長を指揮する。一番上の自治区主席と言っても北京から直接派遣している自治区(県)党委書記に使われるそうだ。また、これほどの行政や党委の上下級の間に法律や道徳それに人間性も完全に無視され、いわゆる権力と利益の取引だけを重く見るそうだ。そのため、行政幹部の殆どが共産党員であり、さらに行政を指揮する党委書記になるために、毎日のように上級党委の書記に賄賂を送ることしか考えないそうだ。
文字通りに、中国共産党は中国人(漢民族)の共産党である。人民の利益を代表すると言っているが人民の財産や命を勝手に奪い、自分だけの利益を代表している。モンゴル人がそれに入ったらモンゴル人の立場に立ってモンゴル民族の利益を守ることはできない。モンゴルというアイディンティティーがばれるだけで自分の官位を高める道が閉ざされるところか「反党反革命分子」や「民族分裂分子」、「祖国分裂分子」や「スパイ」などの無実の罪に着せられて牢獄に置かれるに違いない。このように中国共産党は誘惑と恐怖の手段でモンゴル民族を支配し、モンゴルの資源や財産を奪い続けているという。
ジリガラ