「南モンゴルの現状」をテーマに東京・下北沢にて開催された「アジア自由民主連帯協議会第五回講演会」にダイチン幹事長が参加いたしました。「アジア自由民主連帯協議会」様のこちらのページにて当日の模様が掲載されております。
以下、同ページを要約いたします。動画もぜひご覧ください。
アジア自由民主連帯協議会 第五回講演会「南モンゴルの現状」
7月28日、東京下北沢タウンホールにて、「南モンゴルの現状」と題し、二人の日本在住モンゴル人、ケレイド・フビスガルド(アジア自由民主連帯協議会副会長、内モンゴル人民党)オルホノド・ダイチン(アジア自由民主連帯協議会常務理事 南モンゴル自由連盟党)が講演を行いました。
フビスガルド氏は南モンゴルの自治区の形成がチベット・ウイグルなどへの侵略の予行演習とも言えるものであったことを指摘し、南モンゴルで現在も続く抵抗運動について紹介。特に昨年の石炭業者による牧人轢殺事件(こちらを参照)に対しては大きな反発があったことを報告しました。また、南モンゴルの砂漠化は中国政府が宣伝するように遊牧が原因なのではなく乾燥地帯で無理に農業を行っていることが原因であること、経済発展していると言われるが実際のモンゴル人の生活水準は低下していることを報告しました。
ダイチン氏は二次大戦前後の厳しい国際政治の中、ソ連・中華民国・中華人民共和国などの中で翻弄されたモンゴルの歴史から語り始め、また文化大革命においては漢民族の差別意識の中、漢民族同士で生まれた犠牲と比べても極めて苛烈なモンゴル人虐殺・弾圧が行われたことについても報告しました。いま中国では民主化運動が起き始めているものの、こうした差別意識の中で民主化が成功に至らないのではないかという見解を示し、さらに現代においてはモンゴル人の一部が政府側・弾圧する側に回っていることの問題も指摘しました。