楊海英先生について

モンゴル自由連盟党は静岡大学教授・楊海英先生の著作・活動を支持します。
楊海英先生は南モンゴル出身、モンゴル名はオーノス・チョクト。日本帰化後の日本名は大野旭。モンゴル人数十万人が中国共産党政府により殺害された文化大革命期の研究で知られ、『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』は司馬遼太郎賞を受賞しました。

南モンゴルのシリンホト市、ソニド右旗の牧畜民達が地方政府の前で抗議


2015年1月20日、南モンゴルシリンゴル盟シリンホト市の“生態移民”が市政府前で横断幕を持って抗議を行った。
シリンホト市は、2002年,2004年の2回にわたって、バヤン ソム、ヤラタ ソム、ダブシラト ソム、チョグ オーラ ソム、アラシヤン ボラグ ソムの5つの「ソム」から200世帯をシリンホト市の郊外に生態移民として移住させた。
10年後の今日、ほとんどの人はアルバイトしか見つからない、かつての生活よりもっと苦しい状態に追い込まれた。
 
今日午前9時頃、シリンホト市の“生態移民”60数名がシリンホト市政府前で、「私の生きる権利を」「私達を故郷に帰して」などの横断幕を持って抗議行動を行った。
しかし、すぐ100名以上の警察が来て、横断幕などを奪い、強制的に解散させた。
 


 

また既報の通り今回北京に向かっているドゥルベド旗の牧畜民達と同じく、ソニド右旗の牧畜民も中国人民解放軍の「ジルへ訓練基地」の被害を受けている。今回北京に陳情に向かった中にもソニド右旗の牧畜民が10数名含まれている。残った人々は、今日(20日)「旗」の政府前で抗議行動を行った。
横断幕に「故郷を返せ」と書かれている。
 
南モンゴルでこのように強制的に移住させられた牧畜民は20万人にも上ると言われている。また、2020年までに50万人にするとの計画もあるようだ。
“生態移民”として街に移住させられたモンゴル人の生活レベルは政府の約束通り良くなってはいない。逆に厳しくなり、苦しくなる一方である。
 
(テムルンレポート)