楊海英先生について

モンゴル自由連盟党は静岡大学教授・楊海英先生の著作・活動を支持します。
楊海英先生は南モンゴル出身、モンゴル名はオーノス・チョクト。日本帰化後の日本名は大野旭。モンゴル人数十万人が中国共産党政府により殺害された文化大革命期の研究で知られ、『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』は司馬遼太郎賞を受賞しました。

南モンゴル人、靖国神社前にて日本の皆様に窮状を訴える

8月15日 靖国神社前
 2013年8月15日、東京靖国神社は参拝する人であふれる。一日何十万人にも達するといわれる。
 これに合わせ、日本人も日本人でない人も大勢のグループがアピールの活動を行う。
 モンゴル自由連盟党と一般南モンゴル人、そして応援してくださる日本人の皆様もあわせ、現在中国共産党政府の圧迫を受けている南モンゴルのすさまじい実態を訴え、ビラを配るなどのアピールをした。
 
 戦前(そして今もであるが)、アジアで最も技術的にも経済的にも思想的にも発展していた日本の指導・影響を強く受けた知識人や政治リーダーが多く存在する場所。それが南モンゴルであった。
 しかしながら戦争が終わり、やがて中国に支配された南モンゴル。中国人は日本式教育を受けた優秀なモンゴル民族の知識人や政治リーダーを危険視し、次々に粛正したのである。その結果、今に至るまで南モンゴルにおいて知識階級の人材や政治的リーダーシップを発揮する人材が不足するという事態が続くこととなった。
 8月15日という日、靖国神社前に集った南モンゴル人は日本という祖国のため戦った日本人にまず敬意と弔意を表した。しかしながらその想像は、日本式教育で学んだがゆえに中国人に粛正された優秀な祖先の運命と、それから60年以上の年月を経て今なおアジアをリードする日本で学ぶ自らの立場に向かわざるを得なかった。もし、日本があの20世紀前半の時期に、なお一層アジアに近代的な価値観を広げることに成功、継続していれば現在の帝国主義的中国はなかったのではないかと。そして自らの故郷も、中国にひどく蹂躙されることはなかったのではないかと……その日本で21世紀のいま学び活動する自分たちには、何ができるのだろうかと……
 
そんな思いを込めて当日配布したビラが、これである。




 
次は、当日のアピールに参加した南モンゴル人達とその周りの一部の写真である。