楊海英先生について

モンゴル自由連盟党は静岡大学教授・楊海英先生の著作・活動を支持します。
楊海英先生は南モンゴル出身、モンゴル名はオーノス・チョクト。日本帰化後の日本名は大野旭。モンゴル人数十万人が中国共産党政府により殺害された文化大革命期の研究で知られ、『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』は司馬遼太郎賞を受賞しました。

【英語記事】Urgent appeal — Give attention to the herdsmen who go to Beijing to safeguard their rights

Urgent appeal——Give attention to the herdsmen who go to …

南モンゴルで、土地の強引な収用に抗議する牧畜民が北京へ出発

南モンゴルのドゥルベド(Durbed)旗の一部の牧畜民は、中国の解放軍が不法に牧草地を収用したことに反対し、北京に陳情するため、今日(2015/01/11)地元から出発した。(Wechatからの情報) 内モンゴル自治区草原庁は、南モンゴル・ドゥルベド旗とソニド右旗の3000あまりのモンゴル人牧畜民の牧草地を無断で北京軍区に提供した。 実のところ、地元政府は牧畜民達と契約を交わしていた(1998-2027年まで)。すなわち、1998-2027年までは使用権は牧畜民達にあるということだ。しかし、内モンゴル自治区草原庁側と北京軍区側は牧畜民達の意見を全く受け入れず、軍区の名で牧草民を圧迫し、1亩につき200元の補助金を出し、土地を占有してしまった。 地元の牧畜民によれば、彼ら・彼女らは2012-2015年の間ずっと、地元政府をはじめ内モンゴル自治区政府、さらには北京まで行き、中国国防部総政治部・中国民政部・北京軍区に計7回も陳情している。 2015年早々、牧畜民達は改めてこの不公平な事件に対するため北京へ向かった。習近平国家主席が“依法治国”と堂々宣言する中、このように権力を使って民衆を苦しめるやり方は早く改善されてほしいと地元の人は話している。   この勇気ある出発に対し、世界中のモンゴル人からモンゴル語や中国語での支持メッセージが多数寄せられている。 #gallery-1 { …

またも南モンゴルで漢人のトラックが轢殺事件を起こす

2014年11月8日、内モンゴル自治区アバガ旗(Abag-a Khoshigu)で鉱物を運んでいるトラックが、牧草地で未成年(20歳未満)の馬に乗った少年をそのまま轢き殺すという残酷な事件が発生した。 今から3年前、自分の牧草地を守ろうとした牧民・環境保護活動家のメルゲン氏が残酷な中国人運転手に轢き殺された事件によって、南モンゴル人の怒りが爆発。これに対し、自治区政府が改善を約束していたのは、我々の記憶に新しいところである。 しかし、状況は3年経ってさらにひどいものとなった。南モンゴル人はどこまで我慢をすればよいのか。 #gallery-2 { margin: auto; } #gallery-2 .gallery-item {
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今年5月、モンゴル国から中国へ南モンゴル人活動家2人が強制送還された件について

今年の5月、モンゴル国が南モンゴル出身の二人の若者(人権活動家Dalaibaatar,Tulguuri)を中国に強制送還した。周知の通り、モンゴル国は天然資源が豊富で、中国の進出が著しい。モンゴルと中国の戦略的なパートナーシップも強化されている中、この強制送還はモンゴル国が、中国主席のモンゴル訪問に対して送った「プレセント」ではないかという見方もある。   この強制送還に対し、海外南モンゴルの一部の団体がモンゴル国大統領、首相あてに出した公開信がこの画像である。大意は以下の通り。  

モンゴル国大統領、首相あての公開信

周知の通り、モンゴルのエルベグドルジ(Elbegdorji)大統領が「みんな一緒になろう!」と世界に散らばっているモンゴル人たちに呼びかけをしました(2011年12月、モンゴル独立宣言100周年の議会での記念演説)。これが、世界中のモンゴル人に感動と希望を与えたのは違いありません。南モンゴルの若者たちも、モンゴル国で学美や働く人たちも増えました。 しかし、最近のモンゴル国で大統領の呼びかけを裏切るようなことが相次いで起こっています。二人の南モンゴル出身の若者を中国に強制送還したことがこれを表しています。 …

またも南モンゴルで中国人による無残な殺人

今回の犯人。白いTシャツを着た男。

 2013年8月19日、内モンゴルで牧畜民バヤンバートル氏が中国鉄道局第23工事隊の漢人工員により残酷に打ち殺された事件が起こった。享年58。内モンゴル自治区オルドス市ウーシン旗トゥク・ソムのトホートイ・ガチャーでの事件である。  同氏は草原の土地を不法に占有されたため抗議したところ、悲劇に見舞われた。同氏のほか数人が重傷との情報もある。また、中国人がナイフなどを取り出し「ほかの奴も殺す」と威嚇した。当局の警察が来たものの、犯人を逮捕など何らの対応をしなかったとのことである。そして当局は残酷な殺人事件を直ちに解決するどころか、逆に被害者の遺族を含む現地住民数十名を不法に拘束している。    加害者側は、被害者の大切な命の対価をまたも金銭で解決しようとしている。事件が中国のQQ、Tencent Weibo、ウェブチャットおよび新浪微博などで大きく知られたことから、2011年にメルゲン氏・ジョリグト氏が殺されたときと同じように当局がお金で解決しようとしているようだ(50万人民元を渡すとしたという情報がある)。  近年各地でモンゴル人の家畜がトラックにひき殺される事件や土地の不法占有が頻発している。中国において、内モンゴルのモンゴル人の基本的権利および財産は保護されるどころか、重大な侵害および損害を被っている。2011年5月10日、メルゲン氏が中国人のトラックにひき殺された事件がきっかけとなり南モンゴルでは大規模な抗議デモ行進などが起きた。今回の事件も同じように、モンゴル人が政府に対する不満を爆発させる火種となるだろう。   …

南モンゴルでまた中国人がモンゴル人を襲撃

2013年5月17日、南モンゴル(内モンゴル自治区)の中国人百人以上が棒などを持って地元のモンゴル人牧畜民を襲撃した事件が起こった。起きたのはシリンゴル盟 西ウジムチン旗 バヤンフア鎮、サルラ ガチャ。モンゴル人十人以上が怪我をし、モンゴル人達の車、オートバイなども壊された。写真から見ても分かるように怪我人の中に女性の方もいる。原因は土地をめぐる紛争であるといわれている。 バヤンフア鎮とは、有名な炭鉱の露天掘りをしているところである。二年前、モンゴル人のメルゲン氏が中国人にひき殺されたところもこの西ウジムチン旗だった。 (参考:メルゲン氏惨殺の記事) 今年に入ってからも、東はフルンボイルから西はアラシャまで、全地域でモンゴル人の牧草地・農地などをめぐり中国人達が不法で占領することなどを原因とした紛争が絶えない。そして事件の度にモンゴル人のほうが攻撃される。加えて、政府の無視が目立つ。

地名注: シリンゴル盟(Shilingol ayimag) …