楊海英先生について

モンゴル自由連盟党は静岡大学教授・楊海英先生の著作・活動を支持します。
楊海英先生は南モンゴル出身、モンゴル名はオーノス・チョクト。日本帰化後の日本名は大野旭。モンゴル人数十万人が中国共産党政府により殺害された文化大革命期の研究で知られ、『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』は司馬遼太郎賞を受賞しました。

「アジア自由民主連帯協議会」一周年記念講演会にダイチン幹事長が参加しました

去る2月3日、市ヶ谷アルカデイアにて「アジア自由民主連帯協議会」一周年を記念し、宮崎正弘先生が「中国問題の本質~米中国の間~」と題してご講演されました。
先生は「凶暴な覇権主義大国である中国がいま何を始めようとしているのか、それにどう対するかという問題に尽きる、これまで大陸国家だった中国は、現在は台湾、尖閣列島に明らかに侵略を試みるなど、海洋国家としても行動しようとしている」などの重要な指摘を為されました。

記念講演後、自由連盟党のダイチン幹事長は「アジア自由民主連帯協議会」常務理事として現状と今後の運動についてのシンポジウムに登壇し、モンゴル民族としての立場を表明しました(画像の中段右がダイチン幹事長)。
 
http://freeasia2011.org/japan/archives/2127
詳細は「アジア自由民主連帯協議会」様のWebサイトをご覧くださいませ。

楊海英「生きているモンゴル人と死んだラクダとの会話」


楊海英先生の手による寓話的な作品。どうぞご覧下さい。
(画像をクリックすると開くことができます)

台湾独立建国聯盟日本本部の集会にダイチン幹事長が参加します

24日に開催される、台湾独立建国聯盟日本本部の集会にダイチン幹事長が参加します。
以下は主催者様よりの情報の転載です。

【台湾2・28時局講演会】馬英九が目論む2・28事件の風化!―歴史の生き証人、蕭錦文氏を迎えて―
馬英九が目論む2・28事件の風化! ―歴史の生き証人、蕭錦文氏を迎えて―

 馬英九政権下で台湾と中共はますます関係を深め、「平和的統一」の方向へ進んでいます。ミサイル配備を背景に、経済関係、人的往来、メディアの独占を通して、中共は徐々に台湾の独立性を無きものにしようとしています。一方で馬英九は、中国人が台湾人を大虐殺した2・28事件の記憶を風化させようとしています。2・28事件こそ、台湾人が建国に立ち上がった原点であり、無残に叩きのめされたことも併せて、決して忘れてはならない歴史です。
 そこで、今年の第1部は、2・28事件の受難者であり、二二八紀念館設立当初よりボランティア・ガイドを務める蕭錦文氏をお招きしてお話を伺います。第2部は、チベット、ウイグル、南モンゴルの方々に、中国の巧妙かつ暴力的な侵略・支配を受けた経験を語っていただき、それぞれの民族が文化と自由独立を守るため、中国の覇権主義とどう立ち向かうか、共に考える機会にしたいと思います。
 
●日 時:2013年2月24日(日) 13:30~16:30(13:00開場)
 
●会 場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)5階 穂高の間
東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-3261-9921
[交通] 地下鉄・JR総武中央線「市ヶ谷駅 徒歩3分
 
●内 容
基調講演 国民党政権下で進む2・28事件の風化【使用言語:日本語】
蕭 錦文[二二八紀念館ボランティア・ガイド]

パネルディスカッション 中国の覇権主義にどう立ち向かうか
 イリハム・マハムティ[日本ウイグル協会会長]
 オルホノド・ダイチン[モンゴル自由連盟党幹事長]
 ペマ・ギャルポ[チベット文化研究所名誉所長]*予定
 蕭 錦文[二二八紀念館ボランティア・ガイド]
 *コーディネーター:黄 文雄[台湾独立建国聯盟日本本部前委員長]

●参加費:1,000円(学生:無料)

●申込み:申し込みフォーム、メール、FAXにてお申し込みを。【当日受付可】
申し込みフォーム:http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0084.reg
E-mail:wufijapan@googlegroups.com FAX:03-3359-8475

●主 催:台湾独立建国聯盟日本本部
〒162-0067 東京都新宿区富久町8-24-2F TEL:03-3351-2757 FAX:03-3359-8475
E-mail:wufijapan@googlegroups.com HP:http://www.wufi-japan.org/

●後 援:在日台湾同郷会、在日台湾婦女会、
メルマガ「台湾の声」、日本台湾医師連合、怡友会、
アジア自由民主連帯協議会、日台交流教育会、
日本政策研究センター、台湾研究フォーラム、
日本文化チャンネル桜、日本李登輝友の会

頑張れ日本主催の集会・デモにダイチン幹事長が参加

頑張れ日本主催のNHK抗議集会・デモにダイチン幹事長が参加します。

Ⅰ-国民集会
開場 12:00
開会 13:00(~15:00)
会場 代々木公園野外音楽堂
   (NHKホール隣り、最寄駅:JR原宿駅又はJR渋谷駅)
   【登壇予定】
    ペマ・ギャルポ、黄文雄、イリハム・マハムティ、オルホノド・ダイチン、鳴霞
    赤池誠章、高田純、小山和伸、坂東忠信、倉山満、三輪和雄、永山英樹
    浅野久美、佐波優子、水島総 ほか

Ⅱ-デモ行進
出発 15:30(~16:30)
   コース:NHKテーマパーク入口前⇒ハチ公前⇒明治通り⇒宮下公園前⇒NHKテーマパーク入口前

Ⅲ-NHK前抗議行動
場所 NHK前
開始 16:30(状況に応じてハチ公前で街宣)

<注意>
<1>プラカード持参可 但し、民族差別的なものは禁止。
<2>国旗以外の旗類・拡声器の持ち込みはご遠慮下さい。

【主 催】 頑張れ日本!全国行動委員会
【連絡/問合せ先】 頑張れ日本!全国行動委員会
TEL:03-5468-9222、http://www.ganbare-nippon.net

第二回アジアの民主化を促進する東京集会 報告


 日本の知識人や外交評論家らによって組織された「アジアの民主化を促進する会」実行委員会は2012年12月6日に東京都文京シビックホールにて「第二回アジアの民主化を促進する東京集会」を開催され、十数カ国や地域の代表が参加し発表しました。この集会の実行委員長は著名な外交評論家の加濑英明氏であり、「アジア自由民主連帯協議会」が協催しました。アジア各地域から300人以上の人々が会議に参加しました。台湾、チベット、東トルキスタン、南モンゴル、北朝鮮、ミャンマー、べトナム、日本などの国々や地域から各団体が参加されました。
 加濑実行委員長は「日本とインドはアジア地域の民主自由の中枢であり、日本はアジア地域の民主や自由のために努力すべきです。このような集会は毎年行い、来年は大東亜宣言70周年記念会を行う予定です」と発表しました。また、呉竹会アジアフォーラムの会長頭山興助氏は、「私にも沢山の中国人の友人がいますが、40年前に北京にて日本国と中華人民共和国との平和友好条約の基礎になった共同声明の調印を検証しました。その3年後、南京大学にて講演に参加し、中国の大学生が中国共産党に洗脳されていることに気付き共産主義の邪悪さを認識しました」と述べました。さらに、「アジアの復興でも、日本の存在でも団結は不可欠であり、健全なアジアの建設のために皆で一緒に努力しなければいけない」としました。
 世界最後の共産主義帝国である中国共産党独裁政権及びその仲間たちの北朝鮮、べトナム、ミャンマーは国民の人権を蹂躙し、民族伝統文化を破壊し、他国の領土を侵略している。これを阻止するために、アジアの諸民族と民主的国々、民主・自由を尊重する世界の人々と連携し、アジアの民主化を促進させ、民族自決権を確立することはますます重要になってきたこれが発表された方々の共通認識でした。
 第一部では、まずニューヨーク・タイムズ元東京支局長のヘンリー・S・ストークス氏が「日本はアジアの光だった」というタイトルで講演を行い、第一次世界大戦後のパリ講和会議において人種差別撤廃の案を提出し、後に民主化を歩むアジアの国々を支援した日本の功績を紹介しました。またインドネシア独立宣言には日本の皇紀2605年と明記されており、日本への感謝を表していることを紹介しました。次に、NPO日印友好協会理事長、大阪国際大学名誉教授の岡本幸治氏が講演を行い、学者の視野で中国の現状を分析しました。「中国共産党独裁政権は人間性や道徳に欠ける経済大国、軍事大国をつくりだした。多くの中上位層の中国人が緊急の事態に備えて外国のパスポートを希望し、安全な場所を望んでいる。そして、如何にして中国共産党の悪行を阻止するかはアジアにおける21世紀の最大の課題である」と指摘しました。
 第二部ではチベット、東トルキスタン、南モンゴル、北朝鮮、ミャンマー、べトナムなどアジア諸民族の代表たちの発表が行われ、中国共産党独裁政権からの抑圧による残酷な現状を訴えました。台湾から参加した政治評論家の林保華氏は「馬英九による奴隷化宣伝や中国共産党に応じる人が出るのではないか心配だ。アジアの人々が共に中国共産党に圧力をかけるべき。中国人も中国共産党の歪んだ民族主義の扇動に騙されないようにして、中国に一刻も早く民主化を実現させる。それによってアジアも平和になれる」との趣旨で発表されました。
 モンゴル自由連盟党幹事長のダイチン氏は南モンゴルを代表して素晴らしい発表をしました。要旨は以下の通りです。

 今、チベットで90人の焼身自殺者がでています。このような悲惨な状況を見て、我々はとても黙ってはいられないと思います。中国共産党の残酷な抑圧に反抗して焼身自殺するほどではないものの、このような悲惨な状況は60年前に南モンゴルでも発生していました。南モンゴルを侵略し、モンゴル人の「自治政府」を格下げして名ばかりの「自治区」にした中国共産党。共産党に追い詰められ、首を絞める、井戸に飛び込む、首を切るなどの形で自殺させられた人数は多かったのです。中国共産党は、その時の人殺しの経験を生かしてチベット人やウイグル人に対しても実践し、「模範自治区」を作った経験をチベットや東トルキスタンで発揮しています。これにとどまらず、中国共産党独裁政権はこうした経験を香港、台湾に拡散させ、今や日本や東南アジアまで拡散させるつもりです。そのため、日本、べトナム、ミャンマーなどの国々やチベット、東トルキスタン、南モンゴルなどの人々が団結し、世界中に広がろうとする共産主義の悪霊を破滅させなければ、アジア諸民族の自由や民主と民族自決は実現できないでしよう。
 南モンゴルの自由民主のための国旗が統一され皆さんにも認められています。そして、「モンゴル自由連盟党」の主席ルービン氏や「内モンゴル人民党」の主席テムチルト氏や高僧アジャ・リンボチェはモンゴル民族の民主運動をリードする中枢になっております。また、皆さんと一緒にアジアの自由民主のために努力しております。ありがとうございました。

南モンゴル文化促進会
2012年12月7日

「アジアの民主化を促進する東京集会」にダイチン幹事長が参加します

「第二回 アジアの民主化を促進する東京集会」にダイチン幹事長が参加します。第二部 アジア民族代表意見表明「アジアの人権と領土・領海」にて南モンゴルを代表してのアピールを行います。
どうぞ皆様ご参加くださいませ。
 
http://asiandemocracy.jp/
主催者様Webサイト
 



-日印国交樹立60周年を記念して-
第二回 アジアの民主化を促進する東京集会

日時:2012年12月6日(木) 開場18:00 開会18:30
場所:文京シビックホール 地下鉄「後楽園駅」「春日駅」5番出口直結
参加費:1000円

主催 アジアの民主化を促進する東京集会実行委員会
協催 アジア自由民主連帯協議会


 
主催者開会挨拶 加瀬英明
来賓挨拶      頭山興助(呉竹会アジアフォーラム会長)
第一部 講演
ヘンリー・S・ストークス(ニューヨーク・タイムズ元東京支局長) 「日本はアジアの光だった」
岡本幸治(NPO日印友好協会理事長)     「日印連携してアジア海洋連合を」
  
第二部 アジア民族代表意見表明「アジアの人権と領土・領海」
ベトナム   アウン・ミン・ユン(ベトナム革新党組織委員会日本代表)
ウイグル   イリハム・マハムティ(世界ウイグル会議副総裁)
南モンゴル   オルホノド・ダイチン(モンゴル自由連盟党幹事長)
ミャンマー・カチン   ラトウ・モング・ナン・ユン(カチン民族機構日本副議長)
台湾   林 保華(中共史研究家、台湾青年反共救国団理事長)
北朝鮮脱北者    木下公勝(関東脱北者協力会代表)
ヨーロッパ・ハンガリー民主化集会参加報告   古川郁絵(アジア自由民主連帯協議会事務局長)
チベット   ペマ・ギャルポ(アジア自由民主連帯協議会長)



-主催者あいさつ文より-
 昨年11月26日に駒沢体育館で開催された 「アジアの民主化を促進する東京大集会」は、自由を希求するアジア諸民族の代表が一堂に会する、戦後世界にあって画期的な集いになりました。各界各層の発起人の幅広いご支援を得て、アジアの自由と民主主義の促進と民族自決の実現を訴えることができたことに深く感謝するものです。
 ただ、このような集会は、一度限りで終わってはなりません。その目的達成に向けて継続的に取り組んでいく必要があると考え、私たちは本年も同じ趣旨のもとに集会を催し、アジアの民主化を主張していきます。
 加えて、今年は日印国交樹立60周年の節目に当たります。自由と民主主義の政治理念を共有する両国がアジアの民主化に向けていかに連携すべきかを問い直すとともに、更に、領土領海問題で緊迫する現今の東アジア情勢にいかに対応すべきかを見据えた集会と致します。

南モンゴル人権活動家ハダ氏の妻シンナさんへのインタビュー

南モンゴル人権活動家ハダ氏及び家族は非人道的迫害を受け続けている
ドイチェ・ヴェレ

「スパイ」や「国家分裂」などの無実の罪を着せられて投獄された南モンゴル人権活動家ハダ氏は2010年12月に刑期が終わったにも拘わらず、現在も監禁されて虐待され続けている。ドイチェ・ヴェレがハダ氏の奥さんにインタビューしたところ、2011年以降、ハダ氏に精神的な異変が現れているという。
以下はハダ氏の奥さん、シンナさんへのインタビューである。
 



 
ドイチェ・ヴェレ:シンナさん、今日は、こちらは貴方と旦那さんの最近の状況を教えていただきたい。
シンナ:はい、私の夫は不法監禁されているままです。しかも最近は私の面会も禁止されています。夫は2010年12月10日に釈放されるはずでしたが、公安局(警察署)国保支隊(国家安全保護支部)により赤峰市の刑務所からフフホト市郊外にある特殊な牢屋に移されて監禁されました。もうそろそろ二年になります。
夫の釈放される数日前に、公安局は12月3日に私を逮捕し、12月5日に息子を逮捕しました。「違法経営」の罪でハダと私の経営していた本屋を封鎖し、懲役三年を五年後に実行する重刑を私に言い渡しました。息子には「薬物の所持」の罪を着せ、起訴はされなかったもののやはり有罪という判定をしました。
現在、私は息子と一緒に金蒙家园(フフホトのある住宅団地)で倉庫を借りて住んでいますが、旦那は金叶园(フフホトのある丁目と思われる)に居ます。家族三人は二箇所に分割監禁されています。十八大(中国共産党第十八大会)が始まる前から監視や尾行が酷くなりました。今、私は犬と散歩していますがまだ尾行されています。どこへ行っても四、五人が付いてきます。さっき、息子が銭湯へ行くと言って出かけましたが、彼ら(中国公安)は息子の携帯を没収しました。携帯で写真を取ったからといいます。息子との連絡ができなくなり、息子がどのようなことをされているか分からなくて心配です。
二、三日前から携帯は繋がるようになりましたがこの前は遮断されていました。母親との通話も許されません。インターネットは完全に切断されたままです。本屋は閉鎖されて収入源が閉ざされ、家賃を払えなくなりました。店に残った本を安く処理しようとしても許されません。公安はいったいどうするつもりかが分かりません。政治面での圧迫に続きハダと我々を誹謗中傷し、裁判で家族三人とも犯罪の犯人とされ、生活の面で激しい嫌がらせを受けています。この前、私は中国共産党内モンゴル党委書記、政法委員会、公安局長に手紙を送り、私の夫を早急に釈放し、私たち家族への迫害を収束させるように要求しましたが、いつも無視されます。
ドイチェ・ヴェレ:旦那さんのことをとても心配しているそうだが、彼の状況はどうですか。
シンナ:そうですね。15年間の刑期が終わった2010年12月10日、今彼を監禁している牢屋で家族三人が一時的一緒に暮らしたことがあります。あの時、彼の体調が悪かったですが、気分がまだ良さそうに見えていました。冤罪を着せられて15年間も獄中生活をし、刑期を終わってもまだ監禁し続く中国公安に対し、私たちは絶食し抗議しました。それで、共産政府は私たちを別々の刑務所に監禁しました。一年後に再会する時、彼の精神に異変が生じました。暴れ易くなったりいつもボウっとしたりし、一年前とは全く別人のようになってしまいました。刑務所は彼にトイレットペーパーすらくれないため、いつも水で洗ったりして一年も経っているという。しばしば虐待されたようです。それでも、政法委員会は記者会見を開き、「ハダ氏は良い生活をしている」という発表をしました。それ以後、私たちの面会も禁止されました。
ドイチェ・ヴェレ:現在は中国の政界に幾つかの変化があり、政法委員会にも変化があるといいます。シンナさんは中国の新しいリーダーシップにある種の期待を持っていませんか。
シンナ:そうですね。十八大講話を見たところ「法律は公開的(闇の中ではなく)に運用する」といいます。当日、私は公安局長に送る手紙にこの言葉を書き込みました。この話が嘘ではないことを願っています。改革開放してから既に30年もすぎ、中国は何かを突破したと思います。まず人権問題を改善するべきです。例えば私たち一家族の問題に対して改善すべきです。そうでなければまだ(公開的運用というのは)嘘に決まっているでしょう。中国の一番の問題は、法律がないことではなく、法律に従わないことだと思います。きちんとした法律であっても、いつも彼ら(中国公安)に無視されていることが私たち一家族への迫害からはっきりと見受けられます。そのため、中国政界の新しいリーダーシップが中国の民主化を促進させ、少数民族問題を改善させるように願っています。ある資料に習近平のお父さんが「私の人生で他人を苦しめたことはない」と言った。しかし、自分が中国共産党の党内同志に苦しめられたそうです。このような背景から、習近平は期待されるべきではないと思います。私はいつも「内蒙古」に陳情を送っていました。今は北京へ行って陳情をすることを怖く思っています。彼ら(中国公安)はこんなにきつく見張っているからです。だから私は待つことしかできませんが、国際社会からの幅広い関心や呼びかけに対し心より感謝を申し上げます。
ドイチェ・ヴェレ:旦那さんの病気についてどのような解決方法を考えていますか。
シンナ:内蒙古病院へ行って診断を受けましたが、先生は夫を精神病院へ行くことを勧めました。しかし彼ら(中国公安)は許しませんでした。このように患者として病院へ行くことさえ禁止され、家族の面会も禁止されています。彼ら(中国公安)に人間らしい情が生まれ、夫を病院へ行かせるように願っています。このままならば彼は本当に「廃棄物」になるしかないでしょう。過去の二年間で彼の病状は明らかに悪化しています。
 15年間の非人間的な扱いを乗り越えた彼は家族と一緒に暮らせるはずでしたが、まだ釈放されなかった上に私と息子をも逮捕し投獄しました。これが私の夫に対してもっと大きなショックであったでしょう。

インタビュー:乐然  編集:石涛  翻訳:ジリガラ

東トルキスタン共和国独立記念行事に寄せたメッセージ

去る2012年11月11日、日本ウイグル協会様が「「2012年東トルキスタン独立記念行事」を開催されました(http://uyghur-j.org/news_20121111.html)。これにモンゴル自由連盟党は賛同とお祝いの意を表するメッセージを送らせて頂きました。以下はその文章です。
 

 日本ウイグル協会の皆様、また記念行事にご参加の皆様、東トルキスタン共和国独立記念行事が本日東京にて開催されますことを心よりお祝い申し上げます。
 我々モンゴル民族は中国共産政府からの侵略・抑圧という悲劇を共に経験した者として、ウイグル民族との共闘が必要であるとの思いを日々新たにしております。また、宮脇先生のご講演『ジューンガル帝国の興亡:新疆はいかにして清朝の領土になったのか』は我々も当事者として大変関心を抱く内容であります。本日出席しております在日南モンゴル人のメンバーが、大いに勉強して帰ってくることを期待しております。改めて、本日の記念行事の開催、おめでとうございます。
モンゴル自由連盟党幹事長 オルホノド・ダイチン

 
http://uyghur-j.org/about_activity_121111.html
なお、こちらのページに日本ウイグル協会様が当日の様子を報告されております。

神戸にて楊海英先生を招いての講演会

2012年10月27日、兵庫県留学生会館(兵庫県神戸市)にて楊海英先生による講演会「故郷の地図に犠牲者を書き込むことの意義 『墓標なき草原』からのスタート」が開催された。

会場には在日南モンゴル人をはじめとして多くの日本人も集まった。文化大革命期のモンゴル人虐殺についての調査という楊海英先生の行ってきた試みについて、その意義、出発点、今後の見通しが語られた。ヒアリング調査もさることながら、中国共産党が自ら出した報告や印刷物などの一次資料をしっかりと集めていくことで客観的な説得力が生まれてくることなど、実践的で重要な説明が為された。

楊先生はとりわけ若い南モンゴル人留学生に対しこの研究の持つ意義を訴え、今後為されなければならない仕事について軽妙かつ真剣に述べた。南モンゴル史において満州国における日本主導の教育が果たした役割など、日本人にとっても興味深い講演であった。
(楊海英先生のプロフィールなどについてはこのページ左にある「楊海英先生について」をご覧下さい)



(以下は講演会の告知ビラに掲載されていた、劉燕子先生による楊先生の紹介文です)
 『続・墓標なき草原』は、第一四回司馬遼太郎賞を受賞した『墓標なき草原』全二巻の続編であり、三巻を合わせると約九〇〇頁に及ぶ大著である。楊海英氏は中国・内モンゴル自治区の文革期におけるモンゴル人大量殺戮(ジェノサイド)を生き抜いた貴重な証人の生の声を真摯に聞くとともに、文献資料と照らしあわせて検証し、想像を絶する被害の実態を明らかにしている。楊氏はまた『モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料』を二〇〇九年から毎年公刊し、これまで計二七〇〇頁に及ぶ膨大な資料を提出している(今後も続き全一〇巻の計画)。まさに正続『墓標なき草原』はこの精緻な基礎研究に基づき、歴史の暗闇に葬り去られた史実を明らかにしたものである。私は漢民族の一人としてこの残忍極まりない史実を知し、痛切な罪責感に打ちのめされたが、良知とは何かと子細に深く考えなおす契機(モーメント)となった。
 本書終章は、文革期の身体的ジェノサイドに加えて、現在ではモンゴル人は「ネーション」ではなく「エスニック・グループ」であるなどのレトリックが使われ、民族の精神的絶滅まで押し進められるという「文化的ジェノサイド」の実状を剔抉している。歴史の真相究明、謝罪、賠償に逆行して史実を隠蔽するどころか、ますますジェノサイドを徹底化しているのである。そして、これは中国現代史における本質的な問題の現れなのである。何故なら、チベット人女流作家ツェリン・オーセル氏は写真、証言、史料に基づきチベット文革を永遠に回復できない程の被害という意味を込めて「殺劫」と概括するなど、他の民族でも被害は甚大で、今もなお深刻な禍根が残されているからである。
 そして、私はシンボルスカ(一九九六年ノーベル文学賞受賞)の詩句を想起する。「言葉は涙の底に落ちていった」というように、暴力に対して言葉は無力のように見えるが、しかし言葉は「死者を呼び戻」すこともできる。そして正続『墓標なき草原』の言葉一つ一つは虐殺された死者を甦らせ、ジェノサイドを証言せしめている。それを可能にしたのは、確かな基礎研究に裏づけられた強靱な底力であり、だからこそ、楊氏は悠揚と「坂の上の雲」は「確実にモンゴルの青空の上を美しく飛んでいます」と結んでいる。このようにして、読者は身体的・精神的ジェノサイドを凌駕する強靱かつ健朗な精神に励まされ、無数の残虐な暴力を乗り越え、記憶のモニュメントを現代史に構築できるという確信を得られる。さらに、楊氏の独特の悲哀を漂わせた雄勁な筆致には、大草原で育まれた血脈ならではの気高く骨太な風格があり、その力強いメッセージは読了して終わりというものではない。この意味で、本書は時効のない人道に反する犯罪を裁くべく将来開かれる法廷の「序章」であることが分かるだろう。まさに、本書は絶望的な暗闇に光を織りなし、読み継がれていく歴史に残る良書である。

自由連盟党Webサイトの日本語版をリニューアルしました。

過去の記事も、重要なものを中心に今後移行して参ります。